TOKIWA能は、初めて能を観る人にも楽しんでもらおうと、能楽大連吟が企画するプロジェクトです。今回は夏フェスのような1日を能楽堂で過ごしてもらうべく、京都の暑い夏を楽しめるよう<涼しいもの>を集めました。能楽堂前に登場するキッチンカーで抹茶スイーツを食べた後、能楽師による怪談を楽しんでいただき少し涼しくなってきたところで、最後には能《安達原》をご堪能いただきます。
ゆっくりとした時間に身を置くことで、浮かびあがってくる能の世界観をお楽しみください。
開催日:2023年7月8日(土)
会 場:京都観世会館(京都府)
主 催:能楽大連吟
内容
12:00 OPEN 〜小腹がすいたTOKIWA〜
大谷園茶舗のキッチンカーが能楽堂前に登場!スイーツを楽しんで
14:00 能楽怪談 〜涼んでいきたいTOKIWA〜
齊藤信輔、深野貴彦、松野浩行が能楽師ならではの怪談を!
14:55 能《安達原》
シテ:樹下千慧
ワキ:江崎欽次朗、松本義昭
アイ:鈴木実
笛:左鴻泰弘 小鼓:成田奏 大鼓:河村凜太郎 太鼓:前川光長
後見:林宗一郎、松野浩行
地謡:深野貴彦、橋本忠樹、齊藤信輔、梅田嘉宏、今村哲朗、河村浩太郎
16:00 終演予定 〜名残惜しいTOKIWA〜
和装でお越しいただいた方特典!舞台上で記念写真撮影できます
※白足袋、撮影機材は要ご持参
チケット
【全席自由席】
一般前売券 5,000円
学生前売券 2,000円
・事前支払(コンビニ、クレジットカード)、電子チケットとなります
・受付にてQRコードをご呈示ください
・学生券は受付で学生証をご提示ください
・フィーチャーフォン(ガラケー)には対応していません。
能《安達原》あらすじ
奥州(福島県)の安達原まで旅をしてきた山伏たちは、宿を借りようと一軒の庵を訪れる。庵の女性は山伏一行に宿を借し、枠桛輪を持ち出し糸を繰ってみせる。女は「暖をとるのに薪を集めてくる。絶対に寝室を見るな」と言い残し、出かける。しかし、出来心から寝室を覗いてしまう一行の召使い。するとそこには、人間の屍骸が積み置かれていた。女の正体は安達原に住む鬼女であった。山伏たちは逃げ出すが、寝室を見られたことを知った鬼女が、嵐を吹かせ雷を響かせ背後から追ってくる。山伏は法力をもって対抗し、鬼女の力を弱らせ逃げ帰らせる。《安達原》という能は迷い苦しみから逃れられない人間の業を、糸繰車と鬼女で物語っている能ではないであろうか。
TOKIWA能とは
京都から始まった「能楽大連吟」。能楽師有志と制作者が集って企画し、多くの方に《高砂》を謡っていただきました。初心者にもわかる本格的な能を鑑賞する機会を作ってほしいという参加者の要望と、30〜40代から成る能楽師の「真剣に能を舞いたい」という気持ちがあわさり、TOKIWA能を始動することにしました。
高砂の松は、常磐木という別名があり、常に緑を讃える木であるため、能を志す者にとっては時分の花、舞手の年代や季節で変わる能の世界観を舞台で表現していくべく、TOKIWA能と名付けています。
Nighet_TOKIWA能
公演後に、ゲートホテル京都高瀬川8Fのレストランにての食事付交流会を開催します!
30名限定です。深野、松野、齊藤、樹下がエスコートします!
公演チケット付きで15,000円。交流会セットの方は以下まで氏名、参加人数、連絡先をお知らせください。
mail nohgakudairengin@gmail.com
主催:能楽大連吟
制作:LOTUS
芸術文化振興基金助成事業